心が弾むと体も元気に！50代からの趣味・学びの健康効果
50代半ばを迎え、子育てが一段落したり、ご自身の時間が増えたりする中で、「これから何をしようか」「何か新しいことを始めたいけれど、今更…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、漠然とした不安や体の変化に、少し気分が落ち込む日もあるかもしれません。
そんな時、心と体の健康を保つために有効な方法の一つが、「趣味や学び」の時間を持つことです。「単なる気晴らしでしょう？」と思われるかもしれませんが、実は趣味や学びは、私たちの心と体に驚くほど良い影響を与えることが、様々な視点から示されています。今回は、50代からの趣味や学びが、どのように心と体の健康寿命を延ばすことに繋がるのか、そのヒントをお伝えします。
趣味や学びが心にもたらす嬉しい変化
趣味や学びは、私たちの心に活力を与え、様々な面で良い影響をもたらします。
- 毎日の楽しみと生きがい: 打ち込めるものがあることで、日々にハリが生まれ、「明日はこれを楽しみに頑張ろう」と思えるようになります。これは、生活全体の満足度を高めることに繋がります。
- 達成感と自己肯定感の向上: 新しいスキルを習得したり、作品を完成させたりする過程や結果は、大きな達成感を与えてくれます。「自分にもできた」という経験は、自信となり、自己肯定感を高めます。
- ストレスの軽減とリフレッシュ: 好きなことに集中する時間は、日々の悩みやストレスから一時的に離れるための大切な時間です。心の切り替えができ、リフレッシュ効果が得られます。
- 脳の活性化: 新しい情報を覚えたり、手先を使ったり、考えたりすることは、脳に適度な刺激を与えます。これにより、脳機能の維持や活性化に繋がる可能性が示唆されています。
- 社会との繋がり: 趣味や学びの教室、サークル活動などを通じて、新しい人との出会いが生まれます。同じ興味を持つ仲間との交流は、孤独感を和らげ、精神的な充足感をもたらします。
心が弾むと体も元気になる仕組み
「心の健康が体の健康寿命を延ばす」という当サイトのコンセプトにもあるように、心の状態は体の健康と密接に関わっています。趣味や学びによって心が満たされ、前向きな気持ちになることは、体の健康にも良い影響を及ぼすと考えられています。
例えば、心が活発になることで、自然と体を動かす機会が増えることがあります。園芸が好きになれば庭仕事で体を動かしますし、歴史が好きになれば史跡巡りで歩くかもしれません。ダンスやヨガなど、趣味そのものが運動になる場合もあります。
また、心が安定しストレスが軽減されると、体の緊張が和らぎ、肩こりや頭痛といった不調が軽減されることもあります。さらに、楽しい時間を持つことで、睡眠の質が向上したり、食欲が増進・安定したりするなど、自律神経のバランスが整い、心身の健康に良い循環が生まれる可能性があります。
近年の研究でも、積極的に社会参加をしたり、知的な活動を続けたりすることが、認知症予防やフレイル予防に繋がる可能性が指摘されており、趣味や学びはまさにこれらの要素を含んでいます。
50代からでも大丈夫！趣味や学びの見つけ方・始め方
「でも、特別な趣味なんてないし」「何をしたらいいか分からない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。難しく考える必要はありません。大切なのは、「少しでも気になる」「やってみたら楽しそうかな」と感じる気持ちを大切にすることです。
- 「好きだったこと」「やってみたかったこと」を思い出す: 子供の頃好きだったこと、若い頃時間がなくて諦めたことなどを思い出してみましょう。意外なところにヒントがあるかもしれません。
- 小さな一歩から: いきなり本格的に始める必要はありません。本を読んでみる、一日体験に参加してみる、まずは材料だけ買ってみるなど、負担にならない小さな一歩から始めてみましょう。
- 身近な場所を活用する: 地域の公民館やカルチャーセンターでは、様々な講座が開かれています。図書館には趣味に関する多くの書籍がありますし、オンライン講座も豊富にあります。まずはご近所や手軽なオンライン情報から探してみるのも良い方法です。
- 多様な選択肢を知る: 体を動かすこと（ウォーキング、ヨガ、ダンス）、手先を使うこと（手芸、料理、陶芸）、頭を使うこと（語学、歴史、書道）、自然に関わること（園芸、バードウォッチング）、芸術に触れること（絵画、音楽鑑賞、写真）など、世の中には本当にたくさんの趣味や学びがあります。ピンとこなくても、いくつか調べてみることで、新しい発見があるかもしれません。
- 完璧を目指さない: 上手になることや目標達成だけが目的ではありません。過程そのものを楽しむことが大切です。もし合わないと感じたら、別のことに挑戦してみるのも全く問題ありません。
まとめ
50代からの趣味や学びは、単に時間を過ごすためだけのものではなく、心に張りを与え、脳を活性化し、社会との繋がりを深めることで、私たちの心と体の健康寿命を延ばすための大切な習慣となり得ます。
何か新しいことに挑戦するエネルギーがないと感じる時でも、まずは「少しでも楽しそう」という気持ちを大切にしてみてください。小さな興味の種が、やがて心の活力となり、体も軽やかにしてくれるかもしれません。ぜひ、あなたにとって心地よい「趣味や学び」を見つける旅を始めてみませんか。